Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つちのなかからのはなし
桜の森の満開の下
Lesen Sie 桜の森の満開の下 (つちのなかからのはなし) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.558 Zeichen · 153 Bildschirme
そうして、大いなる燠のひとつを鷲掴みにして、再び弁兆の眼前を立ちふさいだ。
「※(「口+童」、第4水準2-4-38)酒糟の漢よく仏法を喰うや如何に」
雲水の僧はにじり寄って、真赤な燠を弁兆の鼻先へ突きつけた。弁兆に二喝を発する勇気がなかった。思わず色を失って、飛び退いていた。
「這の掠虚頭の漢(いんちきやろうめ)!」
雲水の僧は矢庭に躍りかかって、弁兆の口中へ燠を捩じ込むところであった。弁兆は飛鳥の如くに身をひるがえして逃げていた。そのまま逐電して、再び行方は知れなかった。
雲水の僧は住持となった。人称んで呑火和尚と言った。即ち団九郎狸であった。懈怠を憎み、ひたすら見性成仏を念じて坐禅三昧に浸り、時に夜もすがら仏像を刻んで静寂な孤独を満喫した。
村に久次というしれものがあった。大青道心の坐禅三昧を可笑しがり、法話の集いのある夕辺、庫裏へ忍び、和尚の食餌へやたらと砥粉をふりまいておいた。砥粉をくらえば止めようと欲してもおのずと放屁して止める術がないという俗説があるのだそうな。
果して和尚は、開口一番、放屁の誘惑に狼狽した。臍下丹田に力を籠めれば、放屁の音量を大にするばかりであり、丹田の力をぬけば、心気顛倒して為すところを失うばかりであった。