Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つちのなかからのはなし

桜の森の満開の下

坂口 安吾

Lesen Sie 桜の森の満開の下 (つちのなかからのはなし) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.558 Zeichen · 153 Bildschirme

Aozora Bunko

そうこうするうち踊りの列に異変が起った。突然お綱が一人の娘を突き倒して、馬乗りになりつかむ、殴る、つねる、お綱には腕力があるから、娘の鼻と唇から血潮が流れでた。原因というのは、お綱が踊りながら女に向って、お前の色男が俺に色目をつかったよとからかったところから、この娘がやっきになって俺の色男はお妾あがりに手出しをしないよ、そこでお綱がカッとしてこの野郎と組ついたという次第であった。娘の顔を血まみれにしては、お綱が人々に憎まれたのも仕方がなかった。

五六名の若者が忽ちお綱をとりかこんだ。一人がお綱の襟首をつかんで血塗れの娘の胸から力まかせに引離したが、お綱はくるりと振向いてサッと片腕をふり男の顔を力一杯張りつけた。それから一足とびのいて、ゲタゲタと腹をよじって笑いだした。張られた男はお綱をめがけて飛びかかった。右手をとらえて後手にねじあげようとしたのであるが、お綱は男の手首に血の滲むまで噛みついて執られた腕をふりはなし、男の胃袋をめがけて激しいそして敏活な一撃の頭突きをくらわせた。ひとたまりもなく倒れる男に馬乗りとなって、苦悶のためにのたうつ男の首をしめて地面へぐいぐいおしつけた。