Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Lesen Sie 森の石松 (もりのいしまつ) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.949 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

「五月蝿えな」

「大変なのよ、来て御覧」

「どうしたんだ」

「今、家の表で喧嘩がはじまったの、大騒ぎよ」

「ちえッ、喧嘩なんか珍しくもねえ、喧嘩なら俺ァ毎晩やってらァ、昨夜も権六の野郎と喧嘩して向う脛蹴っとばしてやった」

「違うの、そんな喧嘩じゃないの。刀抜いてるわよ」

「刀を抜いてる? お侍の果し合か」

「ううん」

「じゃ渡世人か、其奴ァ面白え」

石松、起き上って表へ。

S=茶店の近くの道

小五郎と次郎長、斬り合う。

S=茶店の表

石松、出て来た。

「とっつあん、喧嘩は何処だ。あッ、やってやがる。やってやがる」

と弥次馬となって駈け出す。

源兵衛爺とお静、叫ぶ。

「石松ッ、これ何処へ行くンだ、石松、危いじゃないか。傍へ寄るんじゃないぞ。仕様のない奴だ」

「兄さんッ」

地面に落ちて居る振分と笠。

S=茶店の表

火点し頃。

お静、店を片付けて居ると、七五郎がやって来る。

(七五郎も石松と同じく百姓の伜であり乍ら、博奕打ったりして居る不良です)

「今晩は」

「あら今晩は」

お静、あまりよい顔はしない。

S=店

お静、奥へ言う。

「兄さん、七五郎さんよ」

七五郎、表から覗いて、