Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

時からお前さんを見染めて忘れる暇はないゆえ、藤原と別れて独りものになりましたらば、切(せ)めてお盃の一つも戴きたい、亭主のある身の上で斯様(かよう)な事を申すのは浮気な女と思召しもありましょうが、喜代之助は真実(ほんとう)の亭主ではない、只今まで藤原母子(おやこ)の者は私(わたくし)から貢いで居りました、藤原の不実はこれ/\お母(ふくろ)の心の悪い事はこれ/\で、一体喜代之助が屋敷を逐出(おいだ)されたのは私(わたくし)故ではなく、全体了簡がけちんぼで、意地が悪くって、野呂間(のろま)だからとか何(なん)とか悉(こと/″\)く書いてあるから、藤原は文(ふみ)を読下(よみくだ)して膝へついた手がぶる/\と慄(ふる)えて居りました。

十

藤原喜代之助は女房おあさより文治に送った文(ふみ)を見詰めて居りましたが、真に口惜(くや)しかったと見えます。

文「何(なん)と書いてありますかな」

喜「何(なん)ともかとも重々面目次第もない、斯様(かよう)なる不埓(ふらち)な奴とも心得ず、三年以来(このかた)連れ添って居(お)る手前へ対し、斯様などうも何(なん)とも申そう