Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

文「お母さまは茶椀蒸がお好(すき)だが、いつでも、料理屋で拵(こしら)えたのよりは、文治郎の拵えたのが宜しいと仰ゃって喰(あが)るから、蒸(むし)を拵えましょう…蒲焼(かばやき)の小串(こぐし)の柔かいのと蒲鉾(かまぼこ)の宜しいのを取ってこい、御膳は私(わし)がといで炊くから」

とこれから文治郎自分で料理をして膳を持って障子を開け、

文「お母様、先程の御一言は文治郎の心魂に銘じました、御一命を捨てゝの御意見何(なん)とも申そう様ござらぬ、此の後(ご)は慎みますから何卒(どうぞ)御勘弁遊ばして召上って下さいまし、三日も召上らんから大分(だいぶ)お窶(やつ)れも見えまして誠に心配致します、文治郎手づから茶椀蒸を拵え、御飯も自分で炊きましたから、何卒召上って下さいまし、お母さま、これからは決してお側を離れません、何卒御勘弁を」

と文治郎涙を浮べ茶椀蒸の蓋(ふた)を取って恐る/\母の前へ窃(そ)っと差出しました。

母「喰(た)べんと云うのに何故面前へ膳を突附(つきつ)けたのじゃ、手前は母へ逆らうか、喰べんと云ったら喰べやアしません、其方(そっち)へ持って行(ゆ)け」