Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

母「文治郎、此の頃は久しく外出(そとで)をしないのう」

文「左様でございます、お母様も私(わたくし)をお案じなすってお外出をなさいませんが、偶(たま)には御遊歩(ごゆうほ)遊ばした方がお身体の為にも宜しゅうございます」

母「左様さ、今日は幸い天気も好(よ)いからお父様(とっさま)のお墓詣(まい)りに行(ゆ)きましょう」

文「へえお供いたしましょう」

と其の日は墓詣りに行き、今日は観音(かんおん)、明日(あす)は何処(どこ)と遊歩にまいり、帰りにお汁粉でも食べて帰る位でございます。廿五六の壮年(さかりどし)のものがお母(っか)さんの手を曳いて歩き、帰りに達摩汁粉を食って帰って来る者は世間にはありませんが、文治郎は母の云うなり次第になって、五月までは決して一人(いちにん)で外出(そとで)を致しませんでしたが、安永九年に本所五目(いつゝめ)の羅漢堂(らかんどう)建立(こんりゅう)で栄螺堂(さざえどう)が出来ました。只今では本所の割下水へ引けましたが、其の頃は大(たい)した立派な堂でございました。文治郎母子(おやこ)も五百羅漢寺へ参詣して帰って参りました。