Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

本を枕もとで読んで下さい」

仕方がないから本を読んで居りますと、母はすや/\寝るようでございますから抜け出そうとすると、

母「文治、何処(どこ)へ行(ゆ)きます」

文「鳥渡(ちょっと)お湯を飲みとうございますから次の間へ参ります」

母「私もお湯を飲みたいから此処(こゝ)へ持って来て下さい」

と云う。又少したって寝たようだから抜けようとすると文治々々と呼びます。夜徹(よどお)し起します。昼は文治郎を出さぬように付いて居りますから、仕方なく七日八日過(すご)します。母も其の中(うち)には文治郎の気が折れて来るだろうと思って居りました。お話し二つに分れまして、蟠龍軒はお村を欺き取って弟の妾にして、御新造(ごしんぞ)とも云われず妾ともつかず母諸共(もろとも)に此(こゝ)に引取られて居ります。兄蟠龍軒は別間(べつま)に居りましたが、夕方になりましたから庭へ水を打って、涼んで居ります処へ来たのは阿部忠五郎という男でございます。七つ過ぎの黒の羽織にお納戸献上の帯を締め耳抉(みゝくじ)りを差して居ります。

忠「誠に存外御無沙汰を致しました、どうも酷(きび)しいことでございます」