Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
物を出して見ても宜しいが、娘が居りますから、
忠「姐(ねえ)さん、お気の毒でございますが水が飲みとうございますから、冷たいお冷水(ひや)を一杯戴きたいもので」
庄「これ水を上げるが宜しい」
娘が水を汲みに出て行(ゆ)きましたから、扇へ書いたのをそっと出して見まして、
忠「家法の薬は蘆膾丸と申しまして」
庄「ハー蘆膾丸と申しますか、どういうお書物に在(あ)りましたか」
忠「其の書物は明(あきら)かの樓(たかどの)いえなに明(みん)の樓英の著わした医学綱目という書物がある」
庄「医学綱目、成程一二度見たことがありました、はゝアどういうお薬でございますか」
忠「それはその七味(み)あります、これは蘆膾丸というのです」
庄「お薬品は」
忠「薬はウーン……ギュウ/\牛胆……それからカシワコではない柏子仁、それからあゝアマ甘草」
庄「へー甘草」
忠「それからえー羚羊角、人参、細辛、右七味丸(がん)じまして茶で服薬すれば一週(ひとまわ)りも服(の)むと全快いたします」
庄「有難いことで、それを戴きたいもので」
忠「家伝でございますから上げましょう」