Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

文「嫁はいけません、行(ゆ)く処がなければお側へ置いてお使い遊ばせ、御膳炊きにでもお使い遊ばせ」

母「御膳炊きなどにはいけませんよ、お前がいやならお前を逐出しても貰いますよ」

文「大層御意に入りましたな、暫(しばら)くお待ち下さい」

と暫く考えて居りましたが、母が気をゆるさぬから大伴の道場へ斬込むことが出来ぬ、嫁を貰って母が安心して外へ出せば、彼等両人を殺害(せつがい)して仕舞う、婚礼の晩に大伴の道場へ斬込んで血の雨を降らせようという色気のない話で、嫁は親の仇を討ちたい一心で、此の家(や)に嫁に来るという似た者夫婦でございます。遂に六月廿八日の晩に婚礼を致しますというお話、鳥渡(ちょっと)一服息を吐(つ)きまして申上げます。

十五

扨(さて)文治郎とお町の婚礼は別に媒妁(なこうど)も親もない。藤原喜代之助が親里なり媒妁なり致して、ほんの内輪だけでございまして、國藏夫婦が連なり、森松も末席に坐り、目出度(めでたく)三三九度の盃も済み、藤原が「四海浪(なみ)しずかに」と謡(うた)い、媒妁は霄(よい)の中(うち)と帰りました。母も悦び、大いに酒を過(すご)して寝ます。