Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
扨(さて)友之助は乗りつけの船宿から乗っては人に知られると思うから、知らない船宿から船に乗って来て桐屋河岸に着けて船首(みよし)の方を明けて、今に来るかと思って煙草を呑みながら時々亀の子のように首を出して待ちあぐんでいると、お村は固(もと)より死ぬ覚悟でございますから、鳥渡(ちょっと)お参りの姿(なり)で桐屋河岸へ来て、船があるかと覗(のぞ)いて見ると、一艘(いっそう)繋(つな)いであって、船首の方が明いていて、友之助が手招ぎをするから、お村はヤレ嬉しと桟橋(さんばし)から船首の方へズーッと這入(はい)ると、直(すぐ)に船頭さん上流(うわて)へ遣っておくれと云うので河岸を突いて船がズーッと右舷(おもかじ)を取って中流へ出ます。そうするとお村は何(なんに)も言わずに友之助の膝(ひざ)に取付き、声を揚げて泣きますから、友之助は一向何事とも分らぬから、兎も角も早く様子が聞きたいと云うので、向島(むこうじま)の牛屋(うしや)の雁木(がんぎ)から上り、船を帰して、是から二人で其の頃流行(はや)りました武藏屋(むさしや)と云う家(うち)がありました、其の家は麦斗(ばくと)と云って麦飯に蜆汁(しゞみじる)で一猪口(ちょく)出来ます。