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Japanische Klassiker mit Furigana

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かっこんとう

橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.213 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

ガラガラバリバリゴロゴロズシンとのべつ幕なしに地鳴り震動して、私はもう、死んだ方がいいと、往生観念したくらいであった。

妻も女中も、雷なんぞ、鵜の毛で突いたほども、感じてはおらぬ。子供二人はグウグウと、高鼾で眠っている。私一人が、パッパッと往来が真昼のごとくに明るくなるたんびに、眼を閉じ耳を塞ぎ心臓を破れんばかりに、ドキつかせた。到頭堪らなくなって、妻と女中に笑われ笑われ、階下へ逃げ込んだ。入れて下さい! とばかりに、お百姓夫婦の眠っている、破れ蚊帳の中へ、飛び込んだ。お百姓は素っ裸体で、フンドシ一つで眠っている。その廻りに、黒ん坊みたいな子供が四人、ウジャウジャと寝て、その向うに腰巻一つの内儀さんが、肥った尻をこっちへ向けている。

寝るところも、横になるところも、ありはせん。そのないところを私は、無理に亭主の尻っぺたのあたりに割り込んで、湿っぽくて日向臭くて、汗臭くてムンムンするような蒲団を、亭主から剥ぎ取って頭からひっかぶって、震えていた。酔狂な! と、後で散々私は妻から笑われたが、酔狂にそんな真似ができますか!

半分死んだ気で頭を抱えてたのを、未だに忘れることができぬ。