Japanische Klassiker mit Furigana
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かっこんとう
橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.213 Zeichen · 34 Bildschirme
ついに雷専門の雑学者
頼まれもせんのに外国まで問合せを出すバカだから、もちろん逢う外人もって、失礼ですが御地では雷は鳴りますかね? とばかり、片っ端から聞く。オウ、イエス! というのが、大概の人の返事であった。オウストラリアのメルボーンでも鳴る。シドニイも鳴る。亜米利加は至るところ鳴る。殊にシカゴあたりは非常に猛烈だと、ある亜米利加人が教えてくれた。
しかれば、世界至るところ、雷の鳴らぬところはねえということになるのだが、神は何が故にこんな人騒がせな、迷惑極まるものをゴロゴロピカピカ至るところに暴れさせるのだろうか? と、私は慨嘆これを久しゅうしたことであった。カタコトの英語を振り廻して難儀しながら外国人にまで雷のことを聞く男であったから私はもちろん、日本人にはなおのこと、聞いてみる。
時に、どうです、あなたのお国の方は、雷は酷いですかね? なぞと、他人事みたいな顔をして聞いてみる。そこで今、その蘊蓄の一端を羅列してみると、まず満州、昔はサッパリ鳴らなかったが、日本人が入り込むようになってから、大分鳴り出したという話。ただし、あんまり強くはねえそうだ。