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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.781 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、話が養鶏の方にきまるのを心ひそかに望んでいたが、とうとうどちらともきまらないままにみんな帰っていってしまった。

あとで、祖母と父との間に、こんな問答があった。

「どうおきめだえ。」

「二三日考えることにしました。」

「村長さんになるのはいいけれど、今さら村に帰るのはどういうものかね。」

「それで、私も養鶏の方にしようかと思ってるんです。」

「でも、それには資金がいるんじゃないのかい。」

「養鶏ときまれば、青木だって、正木だって、資本の相談には乗ってくれるでしょう。」

「大巻さんはどうだえ。」

「大巻の方では、土地を使ってくれと言うんです。お芳がもと養鶏をやっていたところを拡げても、相当使えるらしいのです。」

「その土地というのは、どこにあるんだえ。」

「大巻の家とすぐ地つづきだそうです。」

「すると、住居の方はどうなるんだえ。」

「大巻の家が広すぎるから、当分いっしょでもいいし、それで都合が悪ければ、仕切ってもいい、と言うんです。」

「すると、住居まで大巻さんのお世話になるわけだね。」

「当分仕方がありませんね。」

「それでお前はいいのかえ。厚かましいとは思わないのかえ。