Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.781 Zeichen · 235 Bildschirme
」と、ほんとうに可笑しそうに笑った。
父が帰ったのは、夜十時過ぎだった。父は、帰るとすぐ、祖母に、「話はあすにしましょう。」と言って、ねてしまった。
八月二十六日
朝食後、父は、
「お母さんさえおいやでなければ、やはり養鶏の方にきめようかと思いますが、……」
と切り出した。祖母は、
「あたし一人で反対してもなりますまいしね。」
と、変に皮肉な返事をしたが、心から反対しているようには見えなかった。しかし、すぐそのあとで、
「やっぱり住居は大巻さんの方かえ。」
と、それがあくまで不服らしかった。父は、
「実はそのことで、昨日は篤と大巻にも相談したんですが、ちょうど工合よく川っぷちに空家がありましたので、そこを借りたらということになりました。古い百姓家ですが、相当広いうちです。」
すると母が、
「あっ、そうそう。あの家がまだあいていましたわね。ちょうどあの裏に父の地所が少しばかりありますから、じゃあ、養鶏場もそこにしたらいいと思いますわ。」
と、めずらしくはしゃいだ口をきいた。
そのあと、相談はなめらかに進み、さっそく引越しの準備にとりかかることになった。僕は、急に気持が軽くなった。