Japanische Klassiker mit Furigana
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うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
Lesen Sie 歌行灯 (うたあんどん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.094 Zeichen · 72 Bildschirme
」
「ええ、物好に試すって、呼んだ方もありましたが、地をお謡いなさる方が、何じゃやら、ちっとも、ものにならぬと言って、すぐにお留めなさいましたの。」
「ははあ、いや、その足拍子を入れられては、やわな謡は断れて飛ぶじゃよ。ははははは、唸る連中粉灰じゃて。かたがたこの桑名へ、住替えとやらしたのかの。」
「狐狸や、いや、あの、吠えて飛ぶ処は、梟の憑物がしよった、と皆気違にしなさいます。姉さんも、手放すのは可哀相や言って下さいましたけれど、……周囲の人が承知しませず、……この桑名の島屋とは、行かいはせぬ遠い中でも、姉さんの縁続きでござんすから、預けるつもりで寄越されましたの。」
「おお、そこで、また辛い思をさせられるか。まずまず、それは後でゆっくり聞こう。……そのお娘、私も同一じゃ。天魔でなくて、若い女が、術をするわと、仰天したので、手を留めて済まなんだ。さあ、立直して舞うて下さい。大儀じゃろうが一さし頼む。私も久ぶりで可懐しい、御身の姿で、若師匠の御意を得よう。」
と言の中に、膝で解く、その風呂敷の中を見よ。土佐の名手が画いたような、紅い調は立田川、月の裏皮、表皮。