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Japanische Klassiker mit Furigana

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うたあんどん

歌行灯

泉 鏡花

Lesen Sie 歌行灯 (うたあんどん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.094 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

と杯をばたりと落した。

「饒舌って悪い私の名じゃない。叔父に済まない。二人とも、誰にも言うな。……」

と鷹揚で、按摩と女房に目をあしらい。

「私は羽織の裾を払って、

(違ったような、当ったようだ、が、何しろ、東京の的等の一人だ。宗家の宗、本山の山、宗山か。若布の附焼でも土産に持って、東海道を這い上れ。恩地の台所から音信れたら、叔父には内証で、居候の腕白が、独楽を廻す片手間に、この浦船でも教えてやろう。)

とずっと立つ。

二十二

「痘瘡の中に白眼を剥いて、よたよたと立上って、憤った声ながら、

(可懐いわ、若旦那、盲人の悲しさ顔は見えぬ。触らせて下され、つかまらせて下され、一撫で、撫でさせて下され。)

と言う。

いや、撫られて堪りますか。

摺抜けようとするんだがね、六畳の狭い座敷、盲目でも自分の家だ。

素早く、階子段の降口を塞いで、むずと、大手を拡げたろう。……影が天井へ懸って、充満の黒坊主が、汗膏を流して撫じょうとする。

いや、その嫉妬執着の、険な不思議の形相が、今もって忘れられない。

(可厭だ、可厭だ、可厭だ。)と、こっちは夢中に出ようとする、よける、留める、行違うで、やわな、かぐら堂の二階中みしみしと鳴る。