Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじくんのとけい
正二くんの時計
小川 未明
Lesen Sie 正二くんの時計 (しょうじくんのとけい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.814 Zeichen · 6 Bildschirme
ある日、久しぶりで家へきたお姉さんは、正二くんから、時計を買ってくれとせがまれました。
「そんなにほしいのなら、買ってあげます。そのかわり、いい成績で卒業なさいね。」と、お姉さんは、町へいって、正二くんに、学生向きの腕時計を買ってくださいました。新型で、いかにも機械が精巧そうです。正二は、それを腕にはめて、喜んで飛びまわりました。
「どれ、お見せ。僕のよりも、いいようだぞ。」と、兄さんまでが、いったので、正二くんは、得意でした。
翌日、さっそくその腕時計をして、学校へいきました。
「いいのを君買ったね。」と、いちばんにそれを見つけて、駆け寄ったのは小谷でありました。
「僕のと、同じようだけど、ちっとちがっているね。」と、小谷は、自分の腕時計と見くらべていました。
「ははあ、君のと三分ちがっているが、どっちが正しいんだかな。」と、正二くんが、いいました。
「それは、僕のが正しいんだとも、昨夜ラジオに合わしたのだもの。」と、小谷が、答えました。
「僕も合わしたんだよ。」
二人は、そろって教員室の前へいって、時計を見ると、どちらもちがっていました。それでいずれが正しいのか、わかりませんでした。