Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しまでをかたる

死までを語る

直木 三十五

Lesen Sie 死までを語る (しまでをかたる) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.739 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

木の実ちゃんがあって、駄目かも知れんが、困っているなら」

女房が

「やります、保高さん、何んな事でも」

「しかし子供が」

「子供は、僕が育てる」

「そうかね。月給は十八円で、電車のパスが二冊出るんだ。そして別に手当が五円だけれど――」

「結構だわ、保高さん、頼んで頂戴」

女房は、必死であった。

(見っともない、騒ぐな)

と、私は一寸、睨みつけたが、うまく行ってくれと、心の中では祈っていた。この時の読売婦人欄の主幹が、前記の前田晁氏、上司小剣氏も在社された頃である。

「青野も、保高もいるし、やってみろ。一ヶ月でもいいや、十八円ありゃ助かるからな」

「そう、じや、社へ明日来てくれますか」

「伺います」

今、大朝にいる恩田和子女史も、この時の記者であった。五月頃であったであろうか、女房は婦人記者として、読売新聞へ勤める事になったが、亭主の私は、何うであろう。生れて一年足らずの長女のお守である。私が、あぐらをかいて、左脚の所を枕に頭をのせ、脚を私の右脚の上へ置くと、子供は、あぐらの中へ、すっぽりと入ってしまう。これを、上へ下へ動かすと、子供は快く寝るが、男の子守はやってみるといい。