Japanische Klassiker mit Furigana
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しけいしゅうさいごのひかいせつ
死刑囚最後の日解説
豊島 与志雄
Lesen Sie 死刑囚最後の日解説 (しけいしゅうさいごのひかいせつ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.505 Zeichen · 3 Bildschirme
その理想主義は熱情に燃えて、小説までがなかば論説の面影をおびる。そしてこの種の小説の欠点としては、作中人物が作者によって勝手に操縦される傀儡になりがちだということが、指摘される。ユーゴーの最大小説たる『レ・ミゼラブル』についても、このことは言い得らるる。
小説と論説との限界については、いろいろと微妙な問題がある。それはとにかく、『死刑囚最後の日』のごときは、小説と論説との中間をゆくものとして、注目すべき作品である。そして現在においても、「磔刑台のかわりに据えられた十字架」の時代がくるまでは、かかる種類の作品はその存在の理由をありあまるほどもつだろう。
ついでにことわっておくが、『死刑囚最後の日』について、作品と序文とを逆にならべたのは、執筆順序にしたがったからのことである。それから、この作品の翻訳は、ずいぶん古い以前になされたものであって、原文の調子を尊重しすぎて詰屈すぎるきらいがあるかもしれないが、改訂の隙がなかったことをお詫びしておきたい。
訳者