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Japanische Klassiker mit Furigana

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さつじんめいろ

殺人迷路

浜尾 四郎

Lesen Sie 殺人迷路 (さつじんめいろ) von 浜尾 四郎 (はまおしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.668 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

即ち君は自身で犯罪を行い自ら名告りをあげているじゃないか」

「じょ、じょうだんでしょう。僕は一度だって自分がしたなんて云った事はありませんよ」

「指紋はどうしたかね。足跡はどうしたかね。而して眼鏡、それに残してあったエアシップ二本。このエアシップは偶然にもこの小生が愛用し、従って君の平常の愛用品と一致するの光栄を有している。――ここに或る男があって或る女を痴情の果から殺そうとして決行する。而して右にあげたような証拠をのこしておけば一応必ずその男に嫌疑がかかる」

「御尤もです」

「ところで君はそのさきを考えた。真犯人がまさかわざわざそんな証拠を残しておくわけがない。だから検察当局も必ずや君を一応は疑ってもきっと他の人物を探し出すだろうとね」

「――――」

「ところがもう一つの考えがあり得ることに君は気がついているかね。即ち以上云った理由により、君位の頭の持主ならば、真犯人自身がわざわざ故意に自身に不利な証拠を残しておいて最後にうまくずらかるという手だ。即ち逆手戦法だけれども一寸君らの考えそうな話だね。――約言しようか。僕は今度の事件の証拠によって一応君を疑っている。