Japanische Klassiker mit Furigana
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はは
母
Lesen Sie 母 (はは) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.223 Zeichen · 15 Bildschirme
たべものにしても同じ事で、この地方の産物を、出来るだけおいしくたべる事に、独自の工夫をこらす。そうして皆で愉快に飲みかつ食う。そんな事じゃ、ないかしら。」
「先生は、濁酒などお飲みになりますか。」
「飲まぬ事もないが、そんなに、おいしいとは思わない。酔い心地も、結構でない。」
「しかし、いいのもありますよ。清酒とすこしも変らないのも、このごろ出来るようになったのです。」
「そうか。それがすなわち、地方文化の進歩というものなのかも知れない。」
「こんど、先生のところに持って来てもいいですか。先生は、飲んで下さいますか。」
「それは、飲んであげてもいい。地方文化の研究のためですからね。」
数日後に、その青年は、水筒にお酒をつめて持って来た。
私は飲んでみて、
「うまい。」
と言った。
清酒と同様に綺麗に澄んでいて、清酒よりも更に濃い琥珀色で、アルコール度もかなり強いように思われた。
「優秀でしょう?」
「うむ。優秀だ。地方文化あなどるべからずだ。」
「それから、先生、これが何だかわかりますか?」
青年は持参の弁当箱の蓋をひらいて卓上に置いた。
私は一目見て、
「蛇だ。」
と言った。