Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どくもみのすきなしょちょうさん

毒もみのすきな署長さん

宮沢 賢治

Lesen Sie 毒もみのすきな署長さん (どくもみのすきなしょちょうさん) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.090 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

とにかくこの毒もみをするものを押えるということは警察のいちばん大事な仕事でした。

ある夏、この町の警察へ、新らしい署長さんが来ました。

この人は、どこか河獺に似ていました。赤ひげがぴんとはねて、歯はみんな銀の入歯でした。署長さんは立派な金モールのついた、長い赤いマントを着て、毎日ていねいに町をみまわりました。

驢馬が頭を下げてると荷物があんまり重過ぎないかと驢馬追いにたずねましたし家の中で赤ん坊があんまり泣いていると疱瘡の呪いを早くしないといけないとお母さんに教えました。

ところがそのころどうも規則の第一条を用いないものができてきました。あの河原のあちこちの大きな水たまりからいっこう魚が釣れなくなって時々は死んで腐ったものも浮いていました。また春の午の日の夜の間に町の中にたくさんある山椒の木がたびたびつるりと皮を剥かれておりました。けれども署長さんも巡査もそんなことがあるかなあというふうでした。

ところがある朝手習の先生のうちの前の草原で二人の子供がみんなに囲まれて交る交る話していました。

「署長さんにうんと叱られたぞ」

「署長さんに叱られたかい。