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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

一見甚だ理解し難きが如くにして、而も深く之を考え見るときは、甚だ了解し易き神話なりと云わざるを得ず。此神話の中に見ゆるツォイスの罪悪は、後に至りて、宗教上の問題となり、此の如き大罪悪を犯せし神を以て、国家の最上神とすることの、甚だ理由なきを論じて、神話の妄誕不稽を唱うる者、多きに至れり。此の如きは、要するに、偏狭なる道徳上の議論にして神話の根柢に横れる、太古の純直自然なる思想観念を、洞見し得ざるに出づ。

父子の衝突、尚一層之を広く云わば、前代と後代との衝突は、固より一個の不祥たるに相違なかる可し。而も此不祥は、場合によりては、大なる目的に向ての犠牲として、之を忍ばざるを得ず。若し子にして、遂に父の思想の範囲以上に、出づる無からんには、人間に進歩は無かる可く、後代常に前代の思想慣習を墨守して、一歩も其以外に脱出することを、敢てせざらんには、社会の発達は生せざる可し。苟くも人間に進歩あらん限り、社会に発達あらん限り、父子の衝突新旧思想の衝突は、到底之を免かるるを得ず。従って、衝突の結果として、不祥の事件の生ずるは、誠に巳むを得ざるなり。人文の進歩、社会の発達と云う如き、大なる善の目的の為めには、大なる不祥をも、之を忍ばざるを得ず。