Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme
更に同じく南洋の他の説話に曰く、火は最初二人の婦人の専有なりしに、或男かの婦を欺きて、他に向わしめ、その他を見し間に、其火を盗みて広く之を伝えたりと。更に他の説話に曰く、はじめ鶴と鼠と結婚せし時には、未だ世界に火あらざりき。或時鶴戯に二個の木片を摩擦して、偶然に火を鑚るの法を発見し、鼠と共に之を秘し居たりしに、遂に隼の知る所となりて、その木片を盗まれたりと。同様の例は、南洋以外にもまた、多く之を発見することを得可し。或は魚の所有なりし火を、他の獣来りて、之を盗みしと云い、或は鳥の火の盗みしを説くものあり。此等の盗火説話は如何に之を解釈す可きや。人類学的比較神話学者「ラング」の説明は次の如し。
如何なる未開の民族も、火の用法を知らざるなく、火を起す法を知らざるはなし。而も未開民族に在りては、火を起す方法は、文化民族に於けるが如く、簡単ならざるが故に、一度び火を失わんか、更に之を得るに、甚しき労苦と困難とを忍ばざるを得ず。故に火を貴重すること甚しく、之を神として祭るに至ること、其例甚だ少からず。火の起原に関して、多くの説話の存ずるは、怪しむに足らず。