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Japanische Klassiker mit Furigana

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えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう

江戸川乱歩氏に対する私の感想

夢野 久作

Lesen Sie 江戸川乱歩氏に対する私の感想 (えどがわらんぽしにたいするわたしのかんそう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.478 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

タッタ一度、自分の作品に対する同氏の批難を、取り繕い勝ちに承認した手紙を差出した記憶があるだけで、同氏の作品を公けに評した事なぞは神かけてないのです。

勿論これは恩誼ある先輩に対する気兼ねからでもあり、同時に自分の無学から来るヒケメからでもあったのですが、しかし他人は知らず江戸川乱歩氏のそうした恩誼に対して、私がそのような世間的の甲羅や着物を被むっているという事は、却っていけない事ではあるまいか。寧ろこれを機会に、そんなものをカナグリ棄てて、同氏に対する私のホントウの感想を、出来るだけ明白に披瀝したならば、それが私としてドンナニ不徳な、僭越な所業となるにせよ……又は、全然誰にも問題にされないにせよ……結局するところ、そうした先輩の高潔な恩誼に対するセメテモの感謝の表現になりはしまいか……否……そうした方法に従って、作り飾らぬ自己を先輩の前に投げ出す事が、こうした文筆上の恩誼に対する、唯一無上の正しい感謝のしかたではないかしらん……。

……こう考え付きますと私は、急に勇気が出て来ました。そうして何でも構わない……猟奇社の計略にかかっても……逆上したと思われても構わないから、今まで思っていた通りの事を、遠慮なく書いてみようという気になりました。