Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さばくのこと
沙漠の古都
国枝 史郎
Lesen Sie 沙漠の古都 (さばくのこと) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.076 Zeichen · 220 Bildschirme
そしてジョンソンと慣れ親しんでいた無数の鳥獣を悲しませた。
既にこの時は、ジョンソンは、生け捕った人猿を案内にして原始林と湖水とで飾られた太古のままなる神仙境へ足を踏み入れた時であった。
幾年か幾年か時が経った。
巴里や倫敦では幾万の人がこの世から死にまた産まれた。……
もちろん、蕃地の南洋でも、鳳梨の実が幾度か熟し無花果の花が幾度か散った。そして老年の麝香猫や怪我をした鰐が死んだりした。
幾度か年は過ぎ去った。青年も老人になる頃である。金髪も白髪となる頃である。若い英国の動物学者がボルネオの奥地へ小屋を造って、鳥や獣を相手にして自由の生活をしていた時から既に三十年も経っていた。それでもやっぱり護謨の樹の上には木で造った小屋が立っていた。
……この頃、湖水と原始林とで美しく飾られた神仙境――すなわち人猿の住居地には、有尾人以外に老人が――紛れもない欧羅巴の人間があたかも人猿の王かのように彼らの群に奉仕されて、いとも平和に住んでいた。
岩窟の内は暗かった。獣油で造った蝋燭が一本幽かに燈もっていて私達二人と老人とをほのかに照らしているばかりで、戸外から射し込む陽光はここまでは届いて来なかった。