Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かわみずのはなし

河水の話

小川 未明

Lesen Sie 河水の話 (かわみずのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.668 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

」といって、河水は、さっさと流れていってしまいました。バナナの皮も、それに、ついていかなければなりませんでした。

バナナの皮も、つえも、いまさら河水の無情なことを悟りました。そして、これからどうなることだろうと思っていました。

もはや、夜も、だいぶ更けたころであります。河は、町の間を流れていきました。どの家も戸をしめて、町は、しんとしています。たちまちあちらの町の裏から、按摩の笛の音が聞こえてきました。つえは、それをきくと、急に、いままでの生活が恋しくなりました。こうして、たよりない身の上よりか、たとえつらくても、にぎやかな町の中を歩いて、いろいろなものを見たり、聞いたりするほうが、どれほど、ましであったかしれなかったからです。

「どうか、私を、この町の岸につけてください。」と、つえは、河水に向かって頼みました。

けれど、河水は、振り向きもしませんでした。そして、いっそう速力をはやめて、町の間を過ぎていってしまったのです。

バナナの皮と、つえは、後になったり、先になったりしました。体の弱い、バナナの皮は、ぐったりとしてしまって、もはや、何事も、あきらめていたようです。