Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ほうそうやわ

法窓夜話

穂積 重遠

Lesen Sie 法窓夜話 (ほうそうやわ) von 穂積 重遠 (ほづみしげとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.482 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

思い切って他愛ない話なので、筋は忽ち忘れてしまいましたが、こういう一節だけは覚えています。何でも様々な動物がどうかしてずぶ濡れになり、寒くて困るところから、何かからだを乾かす工夫はないものかと言い合っていますと、鼠であったかがしかつめらしく咳一咳、「ウイリアム征服王は外に法王の後援ありたるのみならず、内には従来簒奪征服に慣れたる英国民が当時君主を渇望せし際なりしをもって、人民忽ちこれに附従し」と始めましたので、一同呆れ返り、それがからだを乾かす工夫とはと尋ねますと、鼠先生大澄ましで「話がドライだから」と答えたというのであります。歴史談さえドライと言われます。法律の話と言えば、直ちに乾燥無味が連想されるのも無理はありません。しかしながら、法律が道徳宗教と相並んで人生の大法則である以上、そしてこの人生なるものが乾燥無味でないならば、法律談とても乾燥無味なはずはないのであります。父がこの雑談集を公に致しますのも、恐らく法律談は乾燥であるという濡衣を干したい微意でありましょう。ただ弁足らず、筆伴わず、いわゆる濡れ鼠を乾かす用に立つものではないかと恐れております。