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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lesen Sie 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.269 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「そだそだ、全ぐだ。」

こんなことばも聞きました。

「生ぎものだがも知れないじゃい。」

「うん。生ぎものらしどごもあるな。」

こんなことばも聞えました。そのうちにとうとう一疋が、いかにも決心したらしく、せなかをまっすぐにして環からはなれて、まんなかの方に進み出ました。

みんなは停ってそれを見ています。

進んで行った鹿は、首をあらんかぎり延ばし、四本の脚を引きしめ引きしめそろりそろりと手拭に近づいて行きましたが、俄かにひどく飛びあがって、一目散に遁げ戻ってきました。廻りの五疋も一ぺんにぱっと四方へちらけようとしましたが、はじめの鹿が、ぴたりととまりましたのでやっと安心して、のそのそ戻ってその鹿の前に集まりました。

「なじょだた。なにだた、あの白い長いやづあ。」

「縦に皺の寄ったもんだけあな。」

「そだら生ぎものだないがべ、やっぱり蕈などだべが。毒蕈だべ。」

「うんにゃ。きのごだない。やっぱり生ぎものらし。」

「そうが。生きもので皺うんと寄ってらば、年老りだな。」

「うん年老りの番兵だ。ううはははは。」

「ふふふ青白の番兵だ。」

「ううははは、青じろ番兵だ。」

「こんどおれ行って見べが。