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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lesen Sie 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.269 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

楢夫はつかれて、はあはあしながら、云いました。

「ここはもう栗の木のてっぺんだろう。」

猿が、一度にきゃっきゃっ笑いました。

「まあいいからついておいでなさい。」

上を見ますと、電燈の列が、まっすぐにだんだん上って行って、しまいはもうあんまり小さく、一つ一つの灯が見わかず、一本の細い赤い線のように見えました。

小猿の大将は、楢夫の少し参った様子を見ていかにも意地の悪い顔をして又申しました。

「さあも少し急ぐのです。ようございますか。私共に追いついておいでなさい。」

楢夫が申しました。

「此処へしるしを付けて行こう。うちへ帰る時、まごつくといけないから。」

猿が、一度に、きゃっきゃっ笑いました。生意気にも、ただの兵隊の小猿まで、笑うのです。大将が、やっと笑うのをやめて申しました。

「いや、お帰りになりたい時は、いつでもお送りいたします。決してご心配はありません。それより、まあ、駈ける用意をなさい。ここは最大急行で通らないといけません。」

楢夫も仕方なく、駈け足のしたくをしました。

「さあ、行きますぞ。一二の三。」小猿はもう駈け出しました。

楢夫も一生けん命、段をかけ上りました。