Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lesen Sie 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.269 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

「熔岩、用意っ。灰をふらせろ、えい、畜生、何だ、野火か。」

その声にラクシャンの第二子が

びっくりして眼をさまし、

その長い顎をあげて、

眼を釘づけにされたように

しばらく野火をみつめている。

「誰かやったのか。誰だ、誰だ、今ごろ。なんだ野火か。地面の挨をさらさらさらっと掃除する、てまえなんぞに用はない。」

するとラクシャンの第一子が

ちょっと意地悪そうにわらい

手をばたばたと振って見せて

「石だ、火だ。熔岩だ。用意っ。ふん。」

と叫ぶ。

ばかなラクシャンの第二子が

すぐ釣り込まれてあわて出し

顔いろをぽっとほてらせながら

「おい兄貴、一吠えしようか。」

と斯う云った。

兄貴はわらう、

「一吠えってもう何十万年を、きさまはぐうぐう寝ていたのだ。それでもいくらかまだ力が残っているのか」

無精な弟は只一言

「ない」

と答えた。

そして又長い顎をうでに載せ、

ぽっかりぽっかり寝てしまう。

しずかなラクシャン第三子が

ラクシャンの第四子に云う

「空が大へん軽くなったね、あしたの朝はきっと晴れるよ。」

「ええ今夜は鷹が出ませんね」

兄は笑って弟を試す。

「さっきの野火で鷹の子供が焼けたのかな。」

弟は賢く答えた。

「鷹の子供は、もう余程、毛も剛くなりました。