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Japanische Klassiker mit Furigana

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らくほくみぞろがいけのじゅんさい

洛北深泥池の蓴菜

北大路 魯山人

Lesen Sie 洛北深泥池の蓴菜 (らくほくみぞろがいけのじゅんさい) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.137 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、日本にも良種ばかりでない。概して西湖産に似たものが多く、よく食料品屋などに壜詰になっているのを見ると、壜の中には、半ば拡がった葉が一杯になっている。それはあたかも茶殻を詰めたようなものだ。

そこで、どこのじゅんさいが一番よいかと言うと、京の洛北深泥池の産が飛切りである。これは特別な優品で、他に類例を見ないくらい無色透明なところてん袋が多く付着している。この深泥池のものを壜に詰めて見ると、玉露のような針状態の細い葉が、その軸の元に小さな蕾をつけて、点々と水にまざって浮いているように見える。

眺めるものは正味のじゅんさいが少なくて、水中に浮遊しているようではあるが、壜中、水に見えるものが、すなわち粘液体であって、出して見ると海月の幼児の群れのようにぬめるが、水分はほとんどないと言ってよいくらいである。そういうものでなくては、ほんとうに美味いものではない。自分の知っているかぎり、深泥池に産するようなものは余所にはないようだ。

この池は、なんでもよほど古い池で、深泥池にある植物には、世界のどこにもないというような珍草がたくさんあるとのことである。