Japanische Klassiker mit Furigana
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りゅうせんスパイ
流線間諜
海野 十三
Lesen Sie 流線間諜 (りゅうせんスパイ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.982 Zeichen · 70 Bildschirme
「うんそうだ。――僕を救い出してくれたのは、『赤毛のゴリラ』だったんだな」
「赤毛のゴリラ」だったら、もっといろいろ尋ねたいことがあったのに……。彼は昨夜の出来ごとを始め、この何日か密偵団の巣窟で起ったことをそれからそれへと、まるで継ぎはぎだらけの映画をうつし出すように想いだしたのであった。
「そういえば、たしか密書を奪ったつもりだったが、あれはどうしたろう?」
帆村はハッと胸を躍らせながら、両手をいそがしくポケットからポケットに走らせた。
「うむ、あったぞ!」
彼は思わず大声をあげた。右のズボンのポケットから出て来たのは、皺くちゃになった折り畳んだ西洋紙だった。
「これだこれだ」
彼は躍りあがりながら、紙片を拡げてみた。そこには最初に空気管の中で確かめたのと同じく、漫画風の変な恰好の水兵が、パクパクとパイプをくゆらせている画がついていた。
「なんだ。これは漫画じゃないか?」
密書と思いきや、こんな無邪気な漫画水兵であるとは……。彼は大きい失望を感じながら、なおも紙面を見つめていたが……、
「おお、これは変なところがあるぞ!」
と、突然呻りだした。
「そうだ、これは一種の暗号で、隠し文字法といわれるものだ。