Japanische Klassiker mit Furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme
工費は、おどろくなかれ千五百万ポンドというから、日本の金に直して、約二億五千万円となる。なんにしても、凄いものである。
この大工事を引きうける会社をつのったところ、入札の結果、それは英国のトレント船渠工場会社に落ちた。だから南シナ海へのりだして海中作業をやっているのは英国系の技師だった。その大工事に、いま働いている人員は三千人というおどろくべき数に達していた。三千人といえば、その毎日の食料品を考えてみただけでも大変な費用だった。
いまや世界中がおどろきの眼をあつめているこの飛行島が見られるというのだから、わが須磨明石二艦に乗組んでいる血の気の多い士官候補生たちにとっても、明日という日がどんなにか待たれていた。
その時川上機関大尉は、コップの酒をぐっとのみほして、長谷部大尉にさしながら、
「おい、貴様は今から飛行島にすっかり呑まれてしまっとるようだが、なぜあんなところに飛行島をこしらえたか知っとるか。どうだ、長谷部」
一方は九谷焼で酒をうけながら、
「ははあ、また貴様の口頭試問がはじまったな。俺は飛行島を少しも気にしていないよ。ただ築造中の飛行島を見て、ちょっと驚きたいと思っているばかりさ。