Japanische Klassiker mit Furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme
「ここが臭いぞ」
「開けてみろ」
「なんだ、この部屋は――」
扉がぎーいと開く音がした。
それにつづいて、数個の眩しい電灯が室内を照らしつけた。
「なあんだ、ここは殺した牛や豚の置場じゃないか」
奥に寝ていた杉田二等水兵は、ここがそんな場所だとはまだ気がつかない。あたりには累々と、殺された家畜の首がない体が横たわっているのであった。
突然だだだーんと、ピストルが鳴った。
杉田はあっと叫ぼうとした声を、のどの奥にのみこんだ。
(とうとう見つかったか)と思った時、
「誰もいやしないよ。いればいまのピストルの音におどろいて、跳ねだしてくる筈だ」
「さあ、先へ急ごうぜ」
乱暴な捜索があったものである。ピストルを放って何の手ごたえもないところから、一行は安心してそこを出ていった。
二人は、ほっと吐息をついた。
しばらくしてから、川上機関大尉は隅からのっそり立ちあがって、杉田二等水兵の寝ているところへやってきた。
「おい杉田。大丈夫か」
「はっ、私は大丈夫であります。機関大尉はいかがでありますか」
「なあに、どこもやられはしない。ときに杉田。俺は時間が来たから、ちょっと外へ出て、艦隊へ無電をうってくる。