Japanische Klassiker mit Furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme
長谷部大尉は、また椅子から立ちあがって、副長に注目した。
「副長、どうした」
と、艦長加賀大佐は平常に似あわず、せきこんで声をかけた。
「はい、艦長。連合艦隊はわれわれのために潜水艦を出動させました。これがその電文です」
「そうか――どれ」
加賀大佐は副長の手から紙片をうけとると、その上に忙しく眼を走らせ、うーむとうなった。
「まず、こういうところだろうなあ」
加賀大佐は通信長を呼出し、ホ型十三号潜水艦との連絡を手落なくとるように命じた。
ホ型十三号潜水艦は、一たいこれからいかなる行動にうつろうとするのであろうか。
飛行島の欠陥?
飛行島の夜は明けはなれた。
熱帯地方の海は、毎日同じ原色版の絵ハガキを見るような晴天がつづく。今日も朝から、空は紺碧に澄み、海面は油を流したように凪いでぎらぎら輝く。
飛行島建設団長リット少将は、たいへん早起であった。提督は起きるとすぐ最上甲板の「鋼鉄の宮殿」をすっかりあけはなち、特別に造らせた豪華な専用プールにとびこみ、海豚のように見事に泳ぎまわる。それがすむと、一時間ばかり書類を見て、それからやっと軽い朝食をとるのが習慣になっていた。