Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふどうするちか

浮動する地価

黒島 伝治

Lesen Sie 浮動する地価 (ふどうするちか) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.079 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

K市へ出かけて行った連中は埒があかなかった。

「やっぱし、人間のずるい、金の融通のきく奴が、うまいことをしくさるんだ。」僕は、それを見ながら、この感じを深くした。裏でこそ/\やる人間が、なんでもうまいことをしているんだ。馬鹿正直な奴が、いつでも結局、一番の大馬鹿なんだ。

ある晩、わい/\騒いでいる久助の女房は、伊三郎の家に火をつけた。が、それは、火事とならずにもみ消された。小作人も、はずされた仲間の方についた。伊三郎の田は、六月の植えつけから、その三分の二は耕されず雑草がはびこるまゝに荒らされだした。

だが、それから間もなくだった。

「や、大変なこっちゃ。これゃ、何もかもわやじゃ!」

親爺はぴっくりして、鶏の糞だらけの鶏小屋の前で腰をぬかしていた。

「どうしたんじゃ? どうしたんじゃ?」

「これゃ、わやじゃ。 何もかもすっかりわやじゃ。来てくれい! どうしよう? どうしよう?」

親爺は腰がぬけて脚が立たなかった。彼が鶏に餌をやろうとしていた時、KS電鉄の重役が贈賄罪で起訴収容され、電車は、おじゃんになってしまったことを、村の者が知らしてきたのである。

「何だ、そんなことで腰をぬかすなんて!」