Japanische Klassiker mit Furigana
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よくそうのはなよめ
浴槽の花嫁-世界怪奇実話1
牧 逸馬
Lesen Sie 浴槽の花嫁-世界怪奇実話1 (よくそうのはなよめ) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.908 Zeichen · 96 Bildschirme
な、小さな家を借りて急に移転した。赤煉瓦建ての、住み荒した不便な家であった。この家を借りるにあたって、どうせ長くいないことを想見したものか、ヘンリイは一年の家賃の中からすこし手付けを置いただけで引っ越している。じつに気味の悪い転居であった。
七月八日に夫妻は同町の一弁護士を訪れて、彼のいわゆる「形式」として、ヘンリイがまず自己の所有のすべてを妻ベシイに遺す旨の遺言書を作製して署名した。ベシイは一通同じ意味の遺言を調えて、型どおり弁護士立会の下に夫婦それを交換した。遠い慮りとして、ベシイはこの良人の処置を悦んだが、案外それは近い慮りだったのだ。これで安心したヘンリイは、ただちに第二の支度を急いだ。
まず風呂槽を買っている。けちな借家で、家に浴槽が付いていないので、彼はヒル街の金物商へでかけて行って、一度目的に役立ちさえすれば好いのだから、粗末なのでたくさんだ。一ポンド十七シリング六ペンスで一番安価いブリキのやつを買った。それも、はじめ二ポンドというのをしつこく値切って負けさせたのだ。資本は必要の範囲内で少額なほどよいというので、細かい男だった。
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