Japanische Klassiker mit Furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme
それまで、お互いに丈夫でいようよ、じゃ大切にしたまえ、さようなら」藤原は一握して立ち去った。
「からだを大切にしてください。さようなら」とボーイ長はいって、その枕に頭を埋めた。「さびしいなあ」彼は、止め度もなくあふれる涙の中へ顔をいつまでも埋めていた。
「資本主義制度は、くもの巣みたいに、おれたちを引っくるんでいるんだ。どうあがいてもそれは気味悪くからみついて来るばかりだ、畜生! 今に見ていろ土ぐもめ!」藤原は考えながらデッキを大またに歩いた。
サロンには、船長以下メーツらは、その装飾した上陸姿を並べていた。
警察の巡査は後ろの方に立っていた。
「フン、無意識的にブルジョアやその(以下十四字不明)、(以下十字不明)!」藤原はその情景を外からながめて感じた。
波田は、全身の血が頭に逆流した。彼は、心臓でもえぐるように、船長の顔に燃えるような目を注いだ。
船長は、しかし、今は充分に「因襲的尊厳」の鎧を着て、旗、差し物沢山で控えていた。
一同は、その各の、行李をサロンの出入り口へ投げ出して、一様に不愉快な気持ちを抱いてそこへ行った。
「皆そろったね」と船長はチーフメーツに言った。