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Japanische Klassiker mit Furigana

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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、白水というのは、藤原の前名のことではあるまいか、と、藤原の話の合い間合い間には疑ったりしていた。それは、藤原によって語られ、表わされる白水ではあるにしても、あまりによく藤原に似すぎていた。けれどもそれはどうでもいいことであった。

「フーム、鉄工産業の労働者は頼もしいね」と、波田は詠嘆的にいった。

「労働者は、主人になるんだからね、労働者の手によって、平和と幸福とがあがなわれるんだからね」ストキは、ホッとしたようにしていった。

「それから、その男はどうしたんだね」と、波田は本をいじりながらきいた。

「白水は、自分の六畳の薄暗いというより、ほとんどまっ暗な間を、夜間――昼間でもいいのだが、昼間は皆仕事に出るのであった。が、中には、昼間弁当を持って本を読みに来る者もあった――開放したのであった。そして、顔は変わっても、数はいつでも大抵五、六人、多い時は十五、六人も集まった。そして、そこでいろんな話が取りかわされた。僕も、その集まりには毎晩出たものだった。

白水は、彼の室では、またはその集まりでは、まるで工場における彼とは別人のように柔和に、そして気軽になるのだった。