Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あざらしとう

海豹島

久生 十蘭

Lesen Sie 海豹島 (あざらしとう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.311 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

匕首を鞭でもふるうようにうまくさばいてチョコチョコつけこんでまいりますが、わしには、こしゃくらしくてただおかしいばかりでした。しばらくあしらっていましたが、しちめんどうくさくなり、ひきのめらしておいて力まかせに頭のまんなかをぶち叩きますと、あおむけに、すてんと倒れてしまいました。なんともいえぬおかしな顔をしているので、みなで腹をかかえて大わらいしました。つぎに、早乙女がかかってきましたが、これも同じようにやっつけ、清水さんを最後にして、ひるごろまでにみなぶち撲ってしまいました。わしはただ花子をもませまいとして監獄にゆくかくごでやりだしたことだったのでありますが、こうしてみなが寝くたばっているのをみると、きゅうに欲がでて、なんとかして罪をのがれ、帯広へでも行って花子とくらしたいというような気になり、いろいろかんがえたすえ、みなの死がいをボイラー室へひきずりこみ、米や味噌や野菜を花子のぶんだけすこし引きだし、むやみに石炭をどしこんで食料倉もろとも乾燥室をぶっとばしてしまいました。なぜわしのぶんも米や青物をとっておかなかったかともうしますと、ことしの三がつの十日にあなたが見廻りにこられることがわかっていましたから、それまでにぜひとも壊血病になるつもりで、死ちた海鴨とロッペンの卵のほかは喰うまいとかくごをきめた