Japanische Klassiker mit Furigana
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うんのじゅうざはいせんにっき
海野十三敗戦日記
海野 十三
Lesen Sie 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.094 Zeichen · 167 Bildschirme
みなさん疎開とか、よそで別の仕事をやっていらっしゃるのですね」と。
然り、わが二十三名生存の挺身隊(※一九四二(昭和十七)年一月から五月にかけて、海野は海軍報道班文学挺身隊員として従軍)も、東京在住者は十二名。十一名は地方に在り。挺身隊がこれである。况んや他の文士に於いてをや。
五月二十日(日)
◯岡東来る。彼のためにとっておいた「暁」五袋とキングウイスキー少量、それから野菜は玉ねぎ一貫匁とごぼう二本位、岡東は缶詰四個とバター一封度(ポンド)をくれる。
二人の話はあいかわらず食うこと、飲むこと、喫うこと、壕の話、戦況などに終始する。実際この頃はこんな話さえしていれば種はつきない。
それにしてもお互いに腹を減らしているのだ。
「ジャガイモを腹一ぱい食べたい」と岡東はいう。加藤さんが会社から帰るとき電車の中で押されても、腹がへっていて押しかえす力がないという。きょう枝元老人から手紙が来て(企画用紙送り来る)「この用紙を届けに行くべきながら、お粥腹(かゆばら)で歩けないので、郵便にします」と断りの文句があった。
自分もこの二、三日腹が減ってかなわず、なんということもなく廊下トンビ(※用もないのに廊下をうろつき回ること)をくりかえしていて、おやと気がつく。