Japanische Klassiker mit Furigana
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なみだをもってせいぎをささえる
涙をもつて正義をささえる
金森 徳次郎
Lesen Sie 涙をもつて正義をささえる (なみだをもってせいぎをささえる) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.332 Zeichen · 38 Bildschirme
個人は社会に孤立して入つておるものではございませんので、終局は社会や世界というものの中に生きておる。従つて余りわがままをしてはいけない。余りひき込んではいけない。ちやんとうまいことにおさまるというとろに正義の問題があるのでございましよう。終局は私共はそうでなければならぬと思うのでございます。例えば公務員は賄賂をとつてはならぬ、これは共同生活の本義に反するのであります。選挙投票をする時、金をとつておると何も金をとつたからといつて選挙自身が消えてなくなる筈はないのでありますが、金をとつて公の権利である選挙をやる。それは国民大衆が正しい代表者をつくるという原則を根本的にこわしてしまうのであります。個人間の正義は我我に解決する手段があります。
何故俺の家を壊わしたか、もと通りに壁を塗り直せ、大体人は得心いたします。求めなければ別に塗り直す必要はございません。相手方が塗つてくれといつたら塗つて返すが普通でございましよう。しかし、社会的正義というものは一寸難かしうございます。そのために苦情をいう人間がはつきりしないからでございます。人を一人殺した。殺された人は文句を言う口はもつておりません。