Japanische Klassiker mit Furigana
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いんばいふ
淫売婦
葉山 嘉樹
Lesen Sie 淫売婦 (いんばいふ) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.446 Zeichen · 27 Bildschirme
それに又何だって見世物になんぞするんだい」と云い度かった。奴等は女の云う所に依れば、悪いんじゃないんだが、それにしてもこんな事は明に必要以上のことだ。
――こいつ等は一体いつまでこんなことを続けるんだろう――と私は思った。
私はいくらか自省する余裕が出来て来た。すると非常に熱さを感じ始めた。吐く息が、そのまま固まりになってすぐ次の息に吸い込まれるような、胸の悪い蒸し暑さであった。嘔吐物の臭気と、癌腫らしい分泌物との臭気は相変らず鼻を衝いた。体がいやにだるくて堪えられなかった。私は今までの異常な出来事に心を使いすぎたのだろう。何だか口をきくのも、此上何やかを見聞きするのも憶却になって来た。どこにでも横になってグッスリ眠りたくなった。
「どれ、兎に角、帰ることにしようか、オイ、俺はもう帰るぜ」
私は、いつの間にか女の足下の方へ腰を、下していたことを忌々しく感じながら、立ち上った。
「おめえたちゃ、皆、ここに一緒に棲んでいるのかい」
私は半分扉の外に出ながら振りかえって訊いた。
「そうよ。ここがおいらの根城なんだからな」男が、ブッキラ棒に答えた。
私はそのまま階段を降って街へ出た。