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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼうふううにおわったいちにち

清風荘事件 他8編

松本 泰

Lesen Sie 清風荘事件 他8編 (ぼうふううにおわったいちにち) von 松本 泰 (まつもとたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.532 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

それには、充分にきみの話を聞かなくてはならない」

わたしはその時、全身に少年のころの向こう見ずな血が湧き起こってくるのを覚えた。

鳥打帽の日本人が来るのをその場で便々と待つまでもなく、こっちから進んでいって相手に直面しようとわたしは考えた。

「ありがとう存じます。詳しい話を聞いていただかなければなりませんが、あの男たちに油断をさせるために、いまはここをお別れしておくほうが好都合なのです」

と、青年は訴えるように言った。

「分かった、わたしはP街の柳ホテルに泊まっている川瀬という者だから、きみの都合のいいときにいつでもやって来たまえ」

「では、今晩九時に伺わせていただきましょう」

わたしは青年の立場を察して、怪しい男たちの来ないうちにその場を立ち去った。

それから数分後には、わたしは博物館の中を歩いていた。

子供の手を引いた美しい婦人や快活な娘たちの賑やかな一団と、後になり先になりして、古い壁掛けや古美術品などを見て回った。

やがて水族館をぐるぐる回って暗い廊下を抜けると、不意に眼前に数頭の獅子が森林を駆け回っている光景が現れた。いずれも剥製であるが、その様が真に迫っていた。