Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆなのたましい
湯女の魂
泉 鏡花
Lesen Sie 湯女の魂 (ゆなのたましい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.936 Zeichen · 55 Bildschirme
」
と小宮山は且つ慰め、且つ諭したのでありまする、そう致しますと、その物語の調子も良く、取った譬も腑に落ちましたものと、見えて、
「さようでございますかね。」
と申した事は纔ながら、よく心も鎮って、体も落着いたようでありまする。
「そうとも、全くだ。大丈夫だよ、なあにそんなに気に懸ける事はない、ほんのちょいと気を取直すばかりで、そんな可怪しいものは西の海へさらりださ。」
「はい、難有う存じます、あのう、お蔭様で安心を致しましたせいか、少々眠くなって参ったようでざいますわ。」
と言い難そうに申しました。
「さあさあ、寐るが可い、寐るが可い。何でも気を休めるが一番だよ、今夜は附いているから安心をおし。」
「はい。」
と言ってお雪は深く頷きましたが、静に枕を向へ返して、しばらくはものも言わないでおりましたが、また密と小宮山の方へ向き直り、
「あのう、壁の方を向いておりますと、やはりあすこから抜け出して来ますようで、怖くってなりませんから、どうぞお顔の方に向かしておいて下さいましな。」
「うむ、可いとも。」
「でございますけれども……。」
「どうした。」
「あのう、極が悪うございますよ。