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Japanische Klassiker mit Furigana

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Lesen Sie 満韓ところどころ (まんかんところどころ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.601 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

土人を捕まえて聞いて来たのだそうである。固より支那音で教わったのだが、それは忘れてしまった。

濡れ手拭を下げて、砂の中をぼくぼく橋の傍まで帰って来ると、崖の上から若い女が跣足で降りて来た。橋は一尺に足らぬ幅だからどっちかで待ち合せなければなるまいと思ったが、向うはまだ土堤を下りきらないので、こっちは躊躇せず橋板に足をかけた。下駄を二三度鳴らして、一間ほど来たとき、女も余と同じ平面に立った。そこで留まると思いのほか、ひらひらと板の上を舞うように進んで余に近づいた。余と女とは板と板の継目の所で行き合った。危ないよと注意すると、女は笑いながら軽い御辞儀をして、余の肩を擦って行き過ぎた。

三十四

明日は梨畑を見に行くんだと橋本から申し渡されたので、宜しいと受合った上、床についたようなものの実を云うと例のトロで揺られるのが内心苦になった。そのせいでもなかろうが、容易に寝つかれない。橋本はもう鼾をかいている。しかも豪宕な鼾である。緞子の夜具の中から出るべき声じゃない。まして裾の方には金屏風が立て回してある。

明日になると、空が曇って小雨が落ちている。