Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Lesen Sie 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.843 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

のは、大川へ身を投げて死んだっていうことだ、――ここにいる五人が知っているのはそれだけなんだ」

又次郎は膝で貧乏ゆすりをしながら、手酌でせかせかと飲み、宗吉は腕組みをして自分の膳の上を見まもっていた。のろは酒好きではないとみえ、ときたま盃を取るが、一杯の酒をあけるのに、三くちか四くちかかった。

「まださびい」とのろは口の中で呟いた、「おっそろしくさびい晩だぜ」

忠太はのろを睨んでから、言葉を続けた、「――おめえはおれたちとは立場が違う、お光ぼうとは夫婦約束をした人間だ、二月におれたちの前で約束してから今日まで、二人の中にはおれたちの知らねえことが幾らもあったろうと思う、とすれば、お光ぼうがどうして死んだのか、しかも大川へ身を投げるような、哀れな死にかたをどうしてしなければならなかったか、おめえなら知っているんじゃねえかと思う、もし知っているんなら、おれたちに聞かしてもらいたいんだ」

「ちょっと」と宗吉が腕組みの手を解き、その手を膝におろして云った、「おめえが返辞をするまえに云っておくことがある、――いいか泰二、ここにいるみんなが初めてこのうちへ飲みに来て、初めてお光ぼうに会った