Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
げんぞうがはら
源蔵ヶ原
山本 周五郎
Lesen Sie 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.843 Zeichen · 28 Bildschirme
者もなく、子供たちはわけもわからずに「げんぞっぱら」と呼んでいた。空地のほぼ中央にもちの木がひねこびたような枝を張り、その一方がちょっと低くなって、雨のあとなどには水溜りができ、夏から秋にかけて、蜻蛉がよく群をなして集まるのが見られた。
原へはいってゆく六人の足の音で、凍てた土がきしんだ。まもなく霜がおりるのであろう、空にある半月の光で、枯草の葉がきらきら光った。
「この辺でよかろう」と宗吉が云った。
かれらは立停り、泰二をとり囲んだ。
「泰二、わかっているだろうな」と宗吉が云った。
泰二はうなだれた、「約定のことならわかってる」
「ちょっと」と又次郎が口をはさんだ、「おれにもちょっと云わせてもらいたいんだが、昔の約定といっても、いまになってみれば子供っぽ過ぎると、泰二にだって口に云えないわけがあるんだろう、だから」
「子供っぽ過ぎるって」忠太がするどく反問した、「忘れたのか、おれたちのお光ぼうが身を投げて死んだんだぞ、子供っぽいもくそもあるか、人間ひとりが死んだんだぞ、いまになってくだらねえことを云うな」
泰二はそこへ坐った。固くなっていた