Japanische Klassiker mit Furigana
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たきぐち
滝口
山本 周五郎
Lesen Sie 滝口 (たきぐち) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.815 Zeichen · 99 Bildschirme
が合流するように、しぜんと双方からよりあい、愛情や信頼をとり戻すが、やがてまた次の洲にぶっつかって分れ分れになる、――この川の洲は十三しかないけれども、人間の一生には数えきれないほどの洲がある、とね」
畠中はちょっとまをおいて云った、「益村には昔から、そういう思わせぶりなことを云う癖があった、よくない癖だ」
「家風でね、祖父もそうだったし、父もこんなふうだったよ」
「代々の留守役ということか」
益村は肩をすくめた。
「留守役は一般の勤めかたとは違う」と畠中が続けた、「――他藩との折衝が多く、それには政治的なかけひきが付きものだし、ときには幕府の重職とも交渉に当らなければならない、話術にも特別な技巧が必要だろうし、酒席の設けかたにはむずかしい按配があるそうだ」
「けれども」とひと息ついて畠中は云った、「それが留守役に欠くことのできない資格ではない、鶴井家は同じ留守役でも不粋ぶこつで知られている。当代の清左どのは一滴の酒も飲めず、酒席のとりもちは粗忽だらけだというではないか、しかもこれまでに、役目のことで失策したという例は聞いたためしがない」
「名臣伝にでものせるか」